ニュージーランド(NZ)で部屋(賃貸物件)を借りる場合、暖房設備の設置は法律で義務化されていますが、冷房(クーラー)の設置は義務付けられていません。
NZ政府が定めた法律「ヘルシー・ホーム基準(Healthy Homes Standards)」に基づき、すべての民間賃貸物件には一定の基準を満たす固定式の暖房器具の設置が義務付けられています。
暖房設備の具体的なルールや注意点は以下の通りです。
1. 暖房設備に関する法的ルール
• 設置場所: 家の中で最も主要なリビングルーム(メインのリビングスペース)に設置されていなければなりません。
• 性能基準: そのリビングルームの室温を最低18℃まで暖められる能力(容量)を持つ必要があります。
• 認められる器具: 壁や床にしっかりと固定されたヒートポンプ(日本でいうエアコン)、電気ヒーター(サーモスタット付き)、薪ストーブ、ペレットストーブなどが対象です。
• 認められない器具: 持ち運びができるポータブルヒーター(可動式のオイルヒーターやガスボンベ式のヒーターなど)や、開放型の暖炉は、法律上の「義務付けられた暖房設備」としては認められません。
2. 冷房(クーラー)についての現状
NZの法律が重視しているのは「冬の寒さと湿気による健康被害を防ぐこと」であるため、部屋を冷やす(冷房)機能は必須ではありません。
ただし、NZでもっとも普及している固定式暖房がヒートポンプ(Heat Pump)であるため、結果として「暖房兼冷房」としてエアコンが使える物件が多くなっています。一部の物件では、冷房機能がない電気ヒーターや薪ストーブのみが設置されている場合もあるため、夏の暑さが気になる場合は事前の確認が必要です。
賃貸を探す際のアドバイス
物件の契約時には、大家(ランドロード)から「ヘルシー・ホーム基準を満たしているか」を証明する書面の提示が義務付けられています。内見(Viewing)の際には、リビングに十分な大きさのヒートポンプが備わっているか、寝室など他の部屋の防寒対策はどうなっているかを必ず確認することをおすすめします。