季節性インフルエンザの感染拡大により、全国の病院で入院患者数が急増している。
ヘルスNZ(Health NZ)は院内感染を防ぐため、比較的大規模な病院を中心にインフルエンザ専用病棟を設置し、患者を集約する対応を進めていると、冬季対応責任者のクリス・ロウリー氏が明らかにした。8月第1週にはインフルエンザによる入院者数が倍増し、特に北島北部で影響が深刻だという。ヘルスNZは全国調整センターを設け、毎日状況を監視する体制を敷いている。
一方、看護師で構成するNZ看護師機構は、4月に発表された「冬季計画」の効果がほとんど見られないと批判。ワイカト病院の救急部門で働く看護師トレイシー・チショルム氏は、病棟に空きがなく患者が救急外来に留め置かれる「ベッドブロック」が依然として発生し、10時間以上の待ち時間が常態化していると指摘した。ロウリー氏は、増設予定だった病床の担当となるはずの看護師自身が体調不良で欠勤しているケースもあり、計画通りに稼働できていないと説明した。
NZ家庭医学会会長のルーク・ブラッドフォード氏によると、多くの診療所が呼吸器症状のある患者を分けて診察しており、入院に至るのは肺炎などの二次感染や持病の悪化、高熱・脱水症状を伴う場合が多いという。「今年の株は特にたちが悪い」と述べた同氏自身も体調不良で自宅療養中だ。ヘルスNZは、症状がある人に休養と水分補給を呼びかけるとともに、悪化した場合はためらわず救急外来を受診するよう促している。
