スクリーンに描かれる「映画の国」ニュージーランド
ニュージーランド(NZ)と聞いて、映画ファンが真っ先に思い浮かべるのは壮大なスペクタクル映画『ロード・オブ・ザ・リング』や『ホビット』シリーズでしょう。雄大な山々、広大な牧草地、どこまでも続く澄んだ川や海岸線など、NZの豊かで手つかずの大自然は、世界中の映画監督や映像クリエイターを魅了し続けています。
映画監督ピーター・ジャクソン(NZ出身)がこの国を「中つ国(Middle-earth)」として世界に知らしめて以来、NZは「映画撮影の聖地」としてのポジションを確立しました。今回は、ファンなら一度は訪れたい超有名ロケ地から、世界最高峰の特殊効果スタジオの裏側まで、NZのエンタメ&映画カルチャーの魅力を余すところなく解説します。
1. 憧れのホビット村!「ホビトン・ムービー・セット」の完全再現
NZの映画ロケ地観光の象徴とも言えるのが、北島ワイカト地方のマタマタ近郊にある「ホビトン・ムービー・セット(Hobbiton Movie Set)」です。
ここは『ロード・オブ・ザ-リング』および『ホビット』シリーズで、主人公ビルボやフロドが暮らした「ホビット庄(The Shire)」のセットがそのまま永久保存されている観光スポットです。広大な私有農場の中に、丸いカラフルな扉がついた「ホビットの穴(Hobbit Holes)」が44個も点在しており、まるで映画のセットの中にそのまま迷い込んだかのような没入感を味わえます。
- 緑竜館(The Green Dragon Inn):見学ツアーの最後には、物語に登場するパブ「グリーン・ドラゴン」で、ここでしか飲まれていない特製のサウスファーシング・エールやジンジャービールを味わうことができます。
- インテリア体験:最近では、実際にホビットの穴の内部に入ることができるガイドツアーもスタートし、内装の細部に至るまで完璧に作り込まれた職人技を体感できます。
2. 実はあの名作も!NZで撮影されたハリウッド大作映画
NZで撮影された大ヒット映画は『ロード・オブ・ザ・リング』だけではありません。国の文化や地形の多様性を生かし、数々のハリウッド映画が撮影されています。
- 『ナルニア国物語』シリーズ:南島のカセドラル・コーブ(Cathedral Cove)やキャッスル・ヒル(Castle Hill)など、幻想的な自然景観がナルニアのファンタジー世界の舞台として使用されました。
- 『ラスト サムライ』:北島のタラナキ山(Mount Taranaki)周辺で大規模なロケが行われました。端正な山容を持つタラナキ山が、明治初期の「富士山」に見立てられて撮影されたのは有名なエピソードです。
- 『アバター』シリーズ:巨匠ジェームズ・キャメロン監督もNZの豊かな自然と映像技術に惚れ込み、撮影および特殊効果の大部分をNZで行っています。キャメロン監督自身もNZに農場を所有し、暮らしているほどのNZファンです。
3. 映像空間の裏側を覗く!ウェリントンの「Wētā Workshop」
映画ロケ地だけでなく、映像美を支える最新技術の現場を体験できるのもNZエンタメの魅力です。首都ウェリントンにある特撮・美術制作会社「Wētā Workshop(ウェタ・ワークショップ)」は、アカデミー賞を何度も受賞している世界トップクラスのクリエイティブ集団です。
映画で使用された鎧、武器、クリーチャーの彫刻、特殊メイク、ミニチュア模型などの実物が展示されているワークショップ・ツアーに参加すれば、世界中の映画ファンを熱狂させる美術品がどのように手作業で作られているのかを目の当たりにできます。
映画を通してNZの新しい魅力を発見しよう
ニュージーランドの映画産業は、単なる観光資源にとどまらず、国の文化やクリエイティブな精神を象徴する重要なエンターテインメントです。一度映画を鑑賞してから現地を訪れると、目の前に広がる何気ない風景が物語のワンシーンへと変わり、旅の感動が何倍にも膨らみます。NZを訪れる際は、ぜひ映画の「聖地巡り」を旅のプランに組み込んでみてください。




