オークランド中心部ウェズリー地区のオドネル・アベニューで、住宅公社カインガ・オラが進めていた大規模開発「ウェズリー・ウエスト」計画が中断されたまま、空き家や空き地が放置され不法投棄の温床になっていると住民が訴えている。
同計画では数百戸の住宅建設が予定され解体作業も始まっていたが、政府による組織再編で7200万NZドルが他事業に振り向けられ、頓挫した。
住民のスチュー・ハーウッドさんによると、同通り沿いには板張りで封鎖されたまま2年近く放置されている空き家・空き地が30件以上あり、「事実上朽ちるに任されている」状態という。古いスーツケースやマットレス、タイヤ、建材などが敷地や道路脇の芝生に投棄されており、オークランド市議会には過去1年間だけでこの通りに関する不法投棄の通報が56件寄せられた。地区担当のジュリー・フェアリー市議は、当初はサンドリンガム通りとストッダード通りの交差点に新たな中心街を作る構想もあったとし、「地域は見捨てられたと感じている」と述べた。
近隣のウェズリー小学校は児童数が150人から600人に増える想定で校舎増設を進めていたが、この計画も止まった。アンディ・クロウ校長は、退去させられた家庭がオタフフやカラカなど遠方に移らざるを得なくなっていると説明する。カインガ・オラは当初36カ所で331戸の建設を計画していたが、現在は4カ所で家族向け39戸を計画中で、着工は今年の晩春の見込み。クリス・ビショップ住宅相は、隣接するマウント・ロスキル地区全体では既に数百戸が建設済みだとした上で、空き地・空き家の管理徹底を担当機関に指示したと述べた。
