ニュージーランド南島サウスランド地方の冬の風物詩である「ブラフ・オイスター&フード・フェスティバル」が、深刻な存続の危機に直面しています。今週の開催(5月22日〜25日)を前に、主催者はチケットの売れ行きが例年の約45%減という異例の事態に陥っていることを明らかにしました。
主な原因として「生活費の高騰(コスト・オブ・リビング)」や「燃料価格の上昇」が挙げられています。来場者の約60%が地域外からの観光客であるため、旅行費用の負担増が直撃しました。また、シーズン当初に牡蠣の供給量が不透明だったことも、買い控えに繋がったと見られています。
近年はコロナ禍による2度の開催中止に加え、会場隣接の歴史的ホテルの取り壊しに伴う多額の費用負担など、財政面での打撃が続いていました。
このフェスティバルは地域経済に約400万ドル(約3.6億円)の効果をもたらす重要イベントです。インバーカーギル市長は、必要であれば市議会による財政支援(引き受け)も検討するとしています。
観光局などは、ブラフの牡蠣を主役としつつも、より広範な地域の「海産物(カイモアナ)」を祝う数日〜1週間にわたるイベントへの拡大など、持続可能な形態への転換を議論し始めています。
主催者は、このままの状況が続けば「今回が最後になる恐れがある」と危機感を募らせており、ファンへ支援と来場を呼びかけています。
