ニュージーランド南島北端の美しい海域 マールボロ・サウンズ(Queen Charlotte Sound など) で、ホタテなどの海洋生物の大量死や生息地の変化が確認されています。これについて、環境保護団体が「パーチメントワーム(紙虫)が原因の一つ」として対策を求めているが、地方議会が十分な対応をしてこなかったと批判しています。
パーチメントワーム は海底を覆い尽くすほど繁殖し、他の生物の生息環境や餌となる海藻・底生動物を押しのけてしまう性質があるとされます。その結果として、ホタテや他の重要な種が 生息できなくなる・死ぬ・移動する などの影響が出ているという指摘があります。
環境団体「Guardians of the Sounds」は数年前からこのワームの急速な増加を警告していましたが、地方議会(Marlborough District Council)は「専門家の助言を基に、新たな侵入種の防止に注力し、広く定着しているこの種の管理は実施していない」として、積極的な駆除・抑制策を取っていないことに対し批判を受けています。
地方議会の科学者は、パーチメントワームがGaleolaria(別の底生種)などの重要な種の生息地と餌資源を奪っていると説明し、一部の生態系が「かなり悪化した状態」にあると述べています。
ワームの起源や正確な生態は不明で、「侵入種(外来種)」なのか「在来種」なのか科学的に断定できないため、管理策の判断が複雑になっている面もあるとされています。
環境団体は、ワームの広がりと海洋生物への影響の研究や抑制措置を望んでいましたが、議会は対応力・資源不足などを理由に十分な対策が進んでいません。結果として、ワームの影響が目に見える形で出ているにも関わらず、十分なアクションが取られていないという批判が続いています。
