カーネーションではなくブランチ?
ニュージーランドにも日本同様、母の日があります。国によって日付が違うこともありますが、ニュージーランドは日本と同じで、今年は5月10日(日)です。
日本にいた頃、母の日といえばカーネーションとちょっとしたプレゼントを贈るのが一般的でした。この“ちょっとしたプレゼント”に毎年悩んだのを覚えています。どこか毎年同じようでいて、でも毎年少し違うものを探していた気がします。でもニュージーランドで暮らすようになってから、母の日のイメージは少し変わりました。
この国の母の日は、“贈る日”というより“一緒に過ごす日”。私が最初に驚いたのは、朝からカフェがとてもにぎやかなことでした。以前イベントごとに家族が集まる話を書きましたが、この母の日はその中でも特別です。父の日よりも少し大きなイベントのような気がします。
母の日になると、朝から家族連れがカフェに集まります。朝ごはんでもなく、ランチでもなく、“ブランチ”の時間です。
ブランチは微妙な時間帯ですよね。私は最初、この時間に何を食べるのか正直よく分かりませんでした。朝ごはんをすでに食べた後で、でもランチにはまだ早いような、その間の曖昧な時間です。カフェのメニューも、実際には朝ごはんとあまり変わらないことが多くて、そこも少し面白いところです。
それでも、この“曖昧な時間”が、ニュージーランドの母の日にはちょうどいいのだと思います。主役のお母さんに、付き添うお父さん、子どもたち、時には小さな孫も一緒に来ていたりします。テーブルごとに家族の形があって、それを眺めているだけでも少し温かい気持ちになります。
人気メニューはパンケーキやワッフル、エッグベネディクト。フラットホワイトを片手に、それぞれのテーブルで会話が続いていきます。今日は特別だからと、白ワインなんかを飲んでいる人も見かけます。いつもよりリラックスした時間が流れているようです。
「今日はお母さんは何もしなくていい日」
そんな空気の中で過ごす時間そのものが、この日のプレゼントになっているように感じます。実際、そういう“何もしない時間”をちゃんと用意するのが、この国らしいところだなと思います。
ただ現実的なことを挙げると、カフェの多いこの国でも人気店はどこも満席。ゆったりしたカフェやメニュー幅の広いお店は予約必須です。予約をしていなかった知人の家族は、親族一同でいくつかのカフェをはしごすることになった…なんて年もあったそうです。場所が変われば、それぞれの駐車場所も考慮しないといけないので、事前のプランニングをお勧めします。
一方で、この日になると日本の母のことも思い出します。気軽に会えない距離だからこそ、メッセージを送ったり、少し遅れてプレゼントを手配したり。やっぱり少しタイミングを逃す年もあります。照れくさいなら、電話を一本かけてみてください。普段からテキストはしているという方ほど、あえて電話です。
「母の日だから電話してみたんだけど」
それだけでも良いと思います。きっとすごく喜んでくれるはずです。遠くにいるからこそ、こういう一言の重みを感じるようになりました。

美味しくて、見た目も可愛いワッフルは定番
-Happy Mother’s Day!
Pukeko




