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犬の苦情、手続きの流れ

い主とご近所の立場から

ニュージーランドは犬好きが多い国ですが、その一方で「近所の犬がずっと吠えている」という苦情も少なくありません。日本だとご近所トラブルになることを避けて我慢する人が多いようですが、この国では比較的あっさりとカウンシル(市区町村)へ相談する人が多いようです。今回は、苦情を言う側と、言われる側の両方の立場から実際の流れを紹介します。

苦情を言う側の場合

まず最初に、「犬が1回吠えたから通報」という話ではないことです。ニュージーランドの多くのカウンシルでは、

・長時間続く

・頻繁に繰り返される

・近隣住民の生活に支障が出る

ような吠え方を問題として扱います。まず案内されるのは、

「可能なら先に飼い主と話してみてください」

ということだと思います。直接話したり、郵便受けにメモを入れたりすることも含まれます。しかし、逆ギレする人もいるので、飼い主の人柄がよく分からないのであれば、最初からカウンシルに相談するのも一つの方法かもしれません。その場合は、カウンシルのAnimal Control(動物管理部門)へ苦情を出します。

この場合、

・いつ吠えたか

・何分続いたか

・どの時間帯か

を記録するよう求められることがあります。ですから、「昨日うるさかったです」だけではなく、継続的なデーターが重要というわけです。

カウンシルはすぐ罰金を出すの?

答えはNOです。一般的には、

1 苦情を受理

2 調査

3 飼い主へ連絡

4 改善指導

という順番で進みます。ニュージーランドの行政は、日本人が想像するよりも「まず教育と改善」を重視する傾向があります。そのため、最初からいきなり罰金というケースは少なく、まずは飼い主に状況を説明し、改善策を提案します。

~苦情を言われた飼い主側はどうなる?~

ある日突然、カウンシルから

「近隣住民から苦情が来ています」

という連絡が入っても、誰が通報したかは公表されません。ここで大事なのは感情的にならないこと。実際、飼い主本人は犬が吠えていることに気付いていないケースも少なくありません。特に、

・飼い主の留守中

・分離不安がある

といったケースでは、飼い主は気付きにくいです。カウンシルの担当者が実際に家を訪問し、犬が頻繁に吠えているか確認する場合もあります。その際、犬が何に反応して吠えているのかを確認することもあります。例えば、庭から通りが見えるため、通行人や車に反応して吠えているケースもあります。そうした場合は、通行人や車が見えないように視界を遮る工夫をするなどの対策が提案されるようです。理由が特に見つからない場合、カウンシルは

・散歩量を増やす

・留守番環境を改善する

・トレーニングを受ける

・獣医や行動専門家へ相談する

などの対策も勧めます。

~改善しなかったら?~

ここからは少し話が厳しくなります。改善指導後も苦情が続き、調査で「迷惑な吠え方」と判断されると、正式な警告や「Barking Abatement Notice(吠え声改善命令)」が出されることがあります。さらに従わない場合は、

・200NZドルの反則金

・犬の一時収容(impound)

・裁判所での手続き

まで進む可能性があります。最終的には1,500NZドル以下の罰金が科されるケースも法律上はあります。ただし、ここまで行くのはかなり珍しく、通常は途中で改善されることがほとんどです。

~日本人が知っておきたいポイント~

ニュージーランドでは、

「犬だから多少は吠えるよね」

という考え方はあります。しかし同時に、

「近所に迷惑をかけ続けるのは別問題」

という認識もかなり強いです。そのため、苦情を言う側も、言われる側も、ケンカではなく「問題解決」というスタンスで動くのが一般的です。もし犬を飼っているなら、一度留守中の様子を録画してみるのがおすすめです。自分では静かだと思っていても、実は何時間も吠えているケースは珍しくありません。逆に近所の犬がうるさい場合も、いきなり敵対するのではなく、まずは一言伝えてみるのも一つの方法です(もちろん相手にもよりますが)。それでも改善しなければカウンシルへ相談する。これがニュージーランドで最も一般的な流れと言えるでしょう。

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バイクや自転車を見ると吠えるわんちゃんもいるそうです

-Happy reading!

Pukeko

記者プロフィール

Pukeko

Pukeko

Auckland在住26年のライターPukekoです。
家族とオカメインコ兄弟、保護犬のチコと暮らしています。
レスキュードッグのサポーター。
 

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