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単独登山中の看護学生、道に迷い低体温症で死亡 検死官が2021年の遭難事故の詳細を公表

検死官は12日、2021年10月にアーサーズ・パス国立公園で遭難死した看護学生レベッカ(ベックス)・ウーリーさん(37)について、低体温症による事故死との判断を公表した。

ウーリーさんは友人のアレハンドラ・ルイス・ラゴスさんと日帰り登山中、当初予定していたコンズ・トラックの入り口が見つからず、より難易度の高い未整備ルート「マウント・エイケン・ルート」に変更。樹林限界を越えた地点で友人が脚の痛みを訴えて引き返したため、ウーリーさんは単独で30分だけ先へ進む約束をしていた。

ウーリーさんは午後3時42分に「道を間違えた、車で会おう」とメッセージを送信、その後も「お尻で滑りまくってる!」などと連絡していたが、携帯電話の充電が切れて連絡が途絶えた。友人が異変に気づき通報したのは午後7時35分。雨が降り気温も下がる中、翌31日午後1時に崖地帯で遺体が発見された。検死官は、発見時に一部の衣服を脱いでいたことについて、重度の低体温症でみられる「逆説的脱衣」の症状だったと指摘した。

検死官は、経験豊富な登山者が単独で先へ進んだ判断自体を責めるのは不当としつつ、地図やコンパス、GPS、携帯型発信機を携行していなかった点は最善の対策とは言えなかったと指摘。マウント・エイケン・ルートでは樹林限界より上は「未整備ルート」とされ、DoCの管理下になく、目印となるポールや大型の三角標識が設置されているのみ。過去にも遭難者の救助例が複数あり、2006年には同じグラハム・ストリーム付近で別の登山者が遺体で発見されている。ウーリーさんの両親は「かけがえのない人だった」と語り、今回の勧告が同様の悲劇の再発防止につながることを望むとした。DoCは標識点検の時期を積雪状況を踏まえて見直す方針を示し、マウンテン・セーフティ・カウンシルは「道に迷ったらその場にとどまり、助けを呼ぶのが一番」と呼びかけている。