北島東部ギズボーン病院の救急外来(ED)で働く看護師らが、慢性的な人手不足と冬季の感染症急増により現場が「まったくの大混乱」に陥っているとして、9日(水)に1時間のストライキを行う。看護師組合(NZNO)の代表で同院EDに勤務するクララ・ドルマン=トゥホウ氏は「この状況は持続不可能で、患者の安全とスタッフの健康の両方が危険にさらされている」と述べ、12時間勤務が連日続き、つらいシフトの最中や終業後に涙する看護師も少なくないと明かした。
同氏によると、インフルエンザA型の患者を他の患者から隔離する余裕がなく、別の病気で来院した人が感染者と同じ部屋で待たされることもあるという。病院は6月下旬にED内のトイレで患者が死亡した事案を受け、看護師10人分(常勤換算)の増員許可を得たが、募集と採用に時間がかかり、今冬には間に合わない見通しだ。
医療現場の逼迫はギズボーンに限らない。オークランドの過密病院に3週間入院したTVNZの記者は、疲弊したスタッフ、老朽化した設備、連携不足の情報共有を目の当たりにしたと報告。クライストチャーチでは、歯科治療費などの支払いに困り慈善基金に頼る住民が増えている。医療庁(Health NZ)の財政難と採用抑制が背景にあり、冬を越すたびに問題が繰り返されている。
