ニュージーランド南島マールボロ地方のワイラウ・バー付近の海岸で9月15日(月)、希少なコビトセミクジラの死骸が打ち上げられているのが一般市民によって発見された。発見時は体長約3.6メートルで、状態は比較的良好だったという。環境保全局(DOC)南マールボロ運営マネージャーのステイシー・レン氏によると、コビトセミクジラはヒゲクジラの中で最も小さく、最も希少な種の一つで、成長しても体長約6メートル、体重3500kgほどにしかならない。南半球一帯に生息するとされるが海上で目撃されることは非常に少なく、生態の多くは漂着個体からの情報に頼っているという。
希少性の高さから、DOCと地元イウィ(先住民マオリの部族)であるランギタネ・オ・ワイラウは協力して死因究明のための解剖を行うことを決定。ランギタネの代表者が現地でタウナハ(伝統儀礼)を執り行い、テ・マタヒアポ・ハインズ氏がカラキア(祈祷)と文化的助言を行った。マッセイ大学の鯨類病理学ユニットの職員が16日に現地入りし、組織や臓器のサンプルを採取したが、明確な死因は特定されておらず、詳しい分析結果が待たれる。クジラは16日午後、現地で埋葬された。
