ニュージーランドの連立政権を構成する右派少数政党「ACT党」は、新たな副党首としてニコル・マコーマック(Nicole McKee)国会議員を選出したと公式に発表しました。
この人事により、現在のラクソン連立政権を支える2つのマイナー政党(少数政党)である「ACT党」と「ニュージーランド・ファースト党」の双方において、党首および副党首の計4名全員が先住民マオリの血統(whakapapa Māori)を持つという、ニュージーランドの政治史上極めて異例かつ歴史的な体制が誕生しました。
マコーマック新副党首は、かつて国内で最も著名な銃器ロビイストとして活動した経歴を持ち、現在は政府内で狩猟・漁業大臣などの重要ポストを兼任している実力派です。
今回の人事は、近年高まりを見せるマオリの政治的影響力を象徴するものとして大きな注目を集める一方で、メディアや政治アナリストからは「現在の連立政権はマオリ語の公的利用制限などマオリ政策の縮小を進めている側面もあり、リーダー層がマオリの血を引いているからといって、必ずしもマオリ社会全体の単一の声を代弁しているわけではない」との指摘も上がっています。今後の政権運営における少数政党の主導権争いも含め、政界の新たな地殻変動として議論を呼んでいます。
