ニュージーランドで最も普及している91オクタン価ガソリンの全国平均価格が、10月5日に1リットル当たり3.50ドルを超え、過去最高を更新した。燃料価格監視サイト「ギャスピー」のデータによるもので、これまでの記録は、米国とイスラエルがイランを攻撃した直後の4月初めに付けた3.50ドル強だった。
背景には、ブレント原油が長期間にわたり1バレル100米ドルを上回っていることがある。ASBのキム・マンディ代理チーフエコノミストは、NZドル安で燃料の輸入コストが膨らむことも価格を押し上げていると指摘し、家計は他の支出に回せるお金が減ると述べた。供給面では、イエメン情勢の緊迫化、ウクライナによるロシアの石油施設への攻撃、中国の精製業者による一部燃料輸出の停止などが懸念材料となっている。G7は供給不安を和らげるため、石油・ディーゼル1億バレルの放出を表明した。
こうした不透明感は個人投資にも影を落としている。投資アプリ「シェアリーズ」のデータによると、同社の顧客の投資信頼感指数は6月末の57から9月下旬には31へと急低下し、2024年後半以来の低水準となった。一方、預金関連の活動は88%増え、2年ぶりの高水準に達した。入金額は出金額の約2倍で、投資から完全に撤退しているわけではなく、ポートフォリオを維持しつつ新規資金を預金に振り向ける人が多いという。
同社は慎重姿勢の理由として、原油高、AI・ハイテク企業の評価への疑念、11月7日の総選挙を挙げている。また、特定銘柄への集中を避けるため、世界株ETFへ乗り換える動きも見られ、農業分野の好調を背景にフォンテラ株主ファンドが人気上位10位に入った。
