ニュージーランドの留学や移住、起業、旅行、就職など総合情報サイト

伝統料理ハンギ

ュージーランドを代表する伝統料理のひとつに「ハンギ(Hāngī)」があります。

ハンギは、ニュージーランド先住民族であるマオリの人々が何百年も受け継いできた伝統的な調理法で、地面に穴を掘り、その中で食材をじっくり蒸し焼きにする特別な料理です。現代ではレストランやイベントでも食べることができますが、実際に本格的なハンギ作りを見る機会は多くありません。

私はニュージーランドのマーケットで、本格的なハンギを販売しているお店に出会いました。食べるだけではなく、調理の様子まで見ることができたのですが、日本ではなかなか見られない光景で、とても印象的でした。

ハンギ作りは、まず地面に大きな穴を掘るところから始まります。その中で火を焚き、大きな石を何時間もかけて真っ赤になるまで熱します。十分に熱された石の上に、肉や野菜を入れた金属製のバスケットを重ね、さらに濡らした布や麻袋をかぶせ、その上から土をかけて密閉します。こうすることで、熱せられた石から発生する蒸気と熱がオーブンのような役割を果たし、数時間かけて食材をゆっくりと加熱していきます。

一般的にはラム肉やチキン、ポークなどの肉類に加え、じゃがいも、さつまいも、かぼちゃ、にんじんなどの野菜が使われます。ニュージーランドでは特にクマラと呼ばれる甘みのあるさつまいもが定番食材として親しまれています。味付けはとてもシンプルで、素材そのものの旨味を引き出すのがハンギの特徴です。

実際に食べてみると、お肉は驚くほど柔らかく、フォークだけで簡単にほぐれるほど。長時間蒸し焼きにすることで余分な脂が落ち、しっとりとした食感になります。野菜も甘みがしっかり引き出され、素材本来のおいしさを存分に感じられました。スモーキーな香りがほんのり移っているのもハンギならではで、日本のバーベキューや燻製とも少し違う、優しく奥深い風味が楽しめます。

私が訪れたマーケットでは、大きな鍋や専用の設備を使いながら、本格的な方法を再現して調理されていました。出来上がるまでには何時間もかかりますが、その手間を惜しまないからこそ、あの独特のおいしさが生まれるのだと感じました。調理工程を目の前で見られたことで、ただ食べるだけではなく、マオリの文化や伝統にも触れられたような気がします。

ニュージーランドにはフィッシュ&チップスやミートパイなど有名な食べ物もありますが、その土地ならではの歴史や文化を感じたいなら、ぜひ一度ハンギを味わってみてほしいです。食材の旨味を最大限に引き出す昔ながらの知恵と、何世代にもわたって受け継がれてきたマオリの文化が詰まった料理は、旅の思い出をより特別なものにしてくれるはずです。私自身もマーケットで出来たてのハンギを味わい、そのおいしさはもちろん、伝統的な調理法を実際に見ることができたことが、ニュージーランドでの忘れられない体験のひとつになりました。

名称未設定のテサイン

記者プロフィール

Rinonon

Rinonon

はじめまして!こんにちは〜!
ニュージーランドにワーキングホリデー中です!
元々旅行が大好きなのでワーキングホリデーで過ごす中で新たな発見やワクワクを届けられたらな〜と思います!
よろしくお願いします!

この記者の記事一覧