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ウェリントン近郊の列車衝突事故、赤信号を通過しコンクリート塊に激突 事故調が中間報告

運輸事故調査委員会(TAIC)は、6月6日にウェリントンのジョンソンビル線カンダラ駅付近で起きた列車事故の中間調査結果を公表した。2両編成のメトリンク列車がウェリントン方面へ南下中、時速33キロで線路終端の大型コンクリート塊に衝突し、乗員2人全員と乗客8人のうち4人の計6人が負傷した。

報告によると、事故当夜の午後6時50分ごろ、信号システムが「軌道落ち」を検知して一区間を在線中と誤認し、制御画面に複数列車のエラーが25秒間表示された。ただし警報音は鳴らなかった。エラーは列車がカンダラ駅に入ると消えたものの、駅の南側は在線扱いのままで信号は赤に固定され、進入する列車を退避線へ誘導する設定になっていた。列車はジョンソンビルで折り返し、午後7時5分ごろカンダラ駅に戻ったが、運転台には進行を示す表示が出ていたという。

午後7時6分ごろ、列車は赤信号を通過して退避線に入り、非常ブレーキが作動したものの停止せず、約2秒後に通過した自動ブレーキ用の軌道設備でも車両側のトリップレバーが作動しなかった。その後、架線から離れて電力を失い、コンクリート塊に衝突した。運行管理には非常通報が入らず、乗客や近隣住民の通報で緊急サービスが知らせを受けたという。

TAICのルイーズ・クック主任調査官は、信号システムがなぜ軌道を在線と検知したのか、なぜ赤信号が通過されたのかはまだ特定できていないと述べた。車載記録装置、信号ログ、防犯カメラ映像、運行管理の通信記録などの検証が続いており、今後最終報告書で提言が示される。ジョンソンビル線は運休が続き、代行バスが運行されている。