ニュージーランド国内で続く物価高と経済的な苦境が家庭や教育現場を直撃しており、小中学校の恒例行事である「学校キャンプ(野外合宿)」の中止や規模縮小が相次ぐという深刻な影響が表面化しています。
オークランドのある学校では、全校生徒750人のうち参加費用を支払うことができた家庭がわずか160人に留まり、学校側がいくら費用削減の努力を重ねても開催継続が不可能となり、苦渋の決断としてキャンプの中止を発表しました。
学校の校長は1Newsの取材に対し、「子どもたちにとって一生の思い出や成長の機会となる伝統的な学校行事を、家庭の経済的理由で諦めざるを得ないのは非常に胸が痛む(Devastating)」と深い落胆を語りました。物価高や家賃・住宅ローン金利の高止まりにより、特に中間層から低所得層の家庭で子どもの課外活動費を捻出することが困難になっています。
教育関係者からは、インフレが収束しない中で子どもの体験の格差(教育の格差)が拡大しているとして、政府や地方自治体に対して学校行事への公的な費用補填や緊急の財政支援策を求める声が急速に高まっています。
