ウィンストン・ピーターズ副首相兼外相(NZファースト党首)は8月4日、国会内でグリーン党のローレンス・シュー・ナン議員に対して行った「自国へ帰れ」という発言について、謝罪を拒否する姿勢を改めて示した。
発言は先週、コロナ調査に関する演説中にシュー・ナン議員から「ワクチンは打ったのか」とヤジを飛ばされたことへの応答として飛び出したもので、ラクソン首相をはじめ複数の閣僚が「人種差別的」と批判していた。
ラクソン首相は前日にピーターズ氏と非公開の面談を行ったが、両者とも面談の内容を明らかにしていない。記者団の質問に対しピーターズ氏は、自身の発言はヤジへの応答として正当だったと主張し、「謝罪などしない。あの発言で苦しんできた人々を代弁したまでだ」と述べ、質問を打ち切ってその場を去った。国民党のニコラ・ウィリス副党首は、出身国を理由に発言の資格を疑うのは不合理だとして遺憾の意を表明した。
グリーン党のマラマ・デイビッドソン共同代表は、ブラウンリー下院議長に対しピーターズ氏へ正式な発言撤回と謝罪を求めるよう要請する書簡を送付したことを明らかにし、同党はNZファーストとの連立入りを今後も拒否する方針を示した。移民コミュニティへの影響を懸念する声も広がっており、政局への波紋は続きそうだ。
