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オークランド北部オレワに1200戸の新市街地 ファストトラック認可も汚水処理を巡り北部と対立

ニュージーランド政府は8月10日、オークランド北部オレワ西側の農地61ヘクタールを対象とする大規模住宅開発「デルモア」プロジェクトを、迅速許認可制度(ファストトラック)のもとで承認したと発表した。

ビショップ・インフラ担当相によると、全国で30件目、オークランドでは11件目のファストトラック承認案件となる。開発はオークランドの土地開発会社ヴァインウェイが手がけ、不動産デベロッパーのマイランド・パートナーズが統括する。計画には1200戸を超える住宅のほか、商業エリア、近隣公園2カ所、保護生態系エリアの整備、国道1号線への新設インターチェンジが含まれる。独立専門家パネルは、今後25年間で地域経済に12億2000万ドルを貢献し、在来植生約44ヘクタールの管理や新たな湿地環境の創出にもつながると評価した。

一方、水道・下水道インフラを担うウォーターケアは、公共インフラへの接続が2033年以降になるとして、開発は当面民間の上下水道設備に頼らざるを得ないと指摘。オークランド市議会とウォーターケアはこの点を理由に承認に反対する意見書を提出していた。ビショップ氏は、第1段階の汚水は現地で処理・放流し、必要な夏季には処理済み汚水をタンクローリーで域外搬出するとし、第2段階着工前には長期的な汚水処理の解決策について改めて承認取得が必要になるとした。搬出先として想定されるファンガレイでは、環境保護団体「セーブ・アワー・ハーバー」代表のティム・ハワード氏が、インフラ整備前の承認は無責任だと批判。ファンガレイのケン・クーパー市長も、処理場の余力活用には慎重な評価と地元住民への費用転嫁回避が必要と釘を刺しており、今後の調整が注目される。