ニュージーランドの留学や移住、起業、旅行、就職など総合情報サイト

ラクソン首相の続投問われる緊急党大会 与党内から「もう交代を」の声

与党国民党内でラクソン首相(現ニュージーランド首相)の指導力を巡る動揺が広がり、8月12日午前9時半からウェリントンで緊急の党所属議員全体会議が開かれている。

発端は8月10日夜のニュージーランド・ヘラルドの報道で、複数の議員が匿名で「交代がある」と党内の空気を伝えたこと。これを受けラクソン首相自身がSNSで「選挙まで90日を切った今、党内の分裂は許されない」として、事態を早急に収拾するため緊急会議の招集を発表した。

後継候補として名前が挙がっているのはビショップ担当相とスタンフォード教育相。両者とも指導者交代への野心を否定しているが、党内関係者は2人とも意欲があるとみている。会議に向かう議員への取材でも反応は割れており、グリッグ大臣は「スタンフォード氏は良き友人だが首相の器ではない」と述べる一方、複数の閣僚はラクソン首相への支持を表明した。ペンク国防相は、自身がスタンフォード氏支持に向け根回しをしているとの臆測を否定しつつ、「信任投票になっても首相を支持する」と明言した。連立を組むACT党のシーモア党首も「ラクソン氏が最適任だ」と援護射撃した一方、テレビ番組では政治解説者らが「今日は決着をつけざるを得ない」「首相の政界人生の終わりを見ることになるかもしれない」との見方も示した。

ラクソン首相は4月にも自ら信任投票を求め、27対22という僅差で乗り切った経緯がある。今回はMMP国民投票を巡る唐突な発言や、ビジネス関係者への失言、防衛軍機の私的利用疑惑などが重なり、支持率低迷とともに求心力低下が指摘されていた。会議の結果次第では、選挙を約3か月後に控えたタイミングでの党首交代という異例の事態になる可能性もあり、内外の注目が集まっている。