日本とは反対側から見る月。ニュージーランドの夜空で気づく「南半球に来たんだ!」という小さな発見
ニュージーランドに来たら、ぜひ一度、夜空に浮かぶ月をじっくり眺めてみてください。日本で見る月と同じ月なのですが、なんとなく違和感を感じるかもしれません。
「あれ? 月の欠け方、逆じゃない?」
そうなんです。
日本がある北半球と、ニュージーランドがある南半球では、月の見える向きが違います。そのため、月が満ちていく方向や欠けていく方向も、日本とは反対に見えるのです。北半球と南半球では月の見え方が違う
日本などの北半球では、新月から満月へ向かって月が満ちていくとき、一般的には月の右側から明るくなっていきます。
そして満月を過ぎると、右側から暗くなっていき、左側に明るい部分が残るようになります。ところがニュージーランドなどの南半球では、これが反対です。
新月から満月へ向かうときには左側から明るくなり、満月を過ぎると右側に明るい部分が残るように見えます。そのため、日本で月の満ち欠けに慣れている人がニュージーランドで月を見ると、「いつもの月と何か違う」と感じることがあります。
ニュージーランドだけ月が逆に満ち欠けしているわけではありません
ここでちょっと不思議に思いませんか?
「日本とニュージーランドでは、月の満ち欠けそのものが違うの?」
もちろん、そんなことはありません。日本から見てもニュージーランドから見ても、見ているのは同じ月です。そして、月の満ち欠けのタイミングそのものも世界共通です。
違うのは、私たちが月を見る「向き」です。
北半球と南半球では、地球上で立っている向きが反対になります。そのため、同じ月を見ても、南半球から見ると北半球で見慣れた月をおおよそ上下逆にしたような向きに見えます。ニュージーランドのUniversity of WaikatoのScience Learning Hubでも、北半球と南半球では同じ月の満ち欠けを同時に見ているものの、互いに上下逆のように見えると説明されています。
「月が反対」だけじゃない!星空にも注目
実は南半球に来ると、月だけでなく星空にも日本との違いがあります。その代表が南十字星(サザンクロス)です。
日本の多くの地域では見ることが難しい南十字星ですが、ニュージーランドでは比較的簡単に見つけることができます。
逆に、日本でおなじみの北極星はニュージーランドからは見ることができません。さらに、日本でも見えるオリオン座などの星座も、ニュージーランドから見ると「なんだか逆さま?」と感じることがあります。これも月と同じで、北半球と南半球では夜空を見る方向が違うためです。
月を見ただけで「海外にいる」と実感できる
ニュージーランドへ旅行したり、留学やワーキングホリデーで生活したりすると、最初は大きな違いに目が向きます。街並みが違う、スーパーに並んでいる商品が違う、英語が飛び交っている――。でも、しばらく暮らしていると、こうした小さな違いにも気づくようになります。
そのひとつが「月」です。いつも日本で見ていたはずの月なのに、ニュージーランドで見上げると少し違って見える。そんな瞬間に、
「ああ、自分はいま南半球にいるんだな」
と実感することがあります。
ニュージーランドの魅力というと、雄大な山々や美しい湖、羊がいる牧草地などを思い浮かべるかもしれません。でも、特別な観光地へ行かなくても楽しめるニュージーランドがあります。夜、家の外に出て空を見上げるだけでも、日本との違いを発見できるのです。
ニュージーランドに来たら、ぜひ月を見てみてください
これからニュージーランドへ旅行、留学、ワーキングホリデーなどで来る予定がある方は、ぜひ夜空を見上げてみてください。特に分かりやすいのは、満月になる少し前や、満月を過ぎたあとの月です。
「日本で見ていた月と逆だ!」
と気づくかもしれません。
ちなみに、月そのものが南半球用にひっくり返っているわけではありません(笑)。同じ月を、地球の反対側から違う向きで眺めているだけ。でも、そう考えるとちょっと面白くないですか?
日本にいる家族や友人も、ニュージーランドにいる自分も、同じ月を見ています。ただ、その見え方が少し違うのです。こうした何気ない発見も、海外で暮らしたり旅をしたりする楽しさのひとつかもしれません。
ニュージーランドに来た夜は、スマートフォンばかり見ていないで(笑)、たまには空を見上げてみてください。そこには、日本で見慣れた月とはちょっと違う「南半球の月」が浮かんでいます。




