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名前という「ギフト」を、世界でたった一つのアートに。書道家・梢光がニュージーランドで掴んだ確信

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名前という「ギフト」を、世界でたった一つのアートに。書道家・梢光がニュージーランドで掴んだ確信

名前という「ギフト」を、世界でたった一つのアートに。書道家・梢光がニュージーランドで掴んだ確信

 

「書道アートを通して世界中の人と繋がる」ことを軸に活動している、書道アーティストの梢光(しょうこう)さん。 日本の伝統文化である書道をベースに、外国人のお名前を漢字と水彩で表現する「KANJI Name Art」™を展開しています。

2026年2月、ニュージーランド(NZ)オークランドでの個展とJAPAN Dayで、日本での活動も含め過去最高売上を二日連続で更新。異国の地で市場を開拓し、確かな実績を作った彼女の、挑戦の裏側に迫りました。

Q1. 19歳で師範免許を取得されながら、一度は社会人を経験されました。そこから独立へと舵を切ったのはなぜですか?

「社会人になってからは組織に属する形でいくつかの仕事を経験しましたが、次第に『自分の人生の時間を自分の思うように使いたい』と強く思うようになり、雇われる生き方から独立した生き方へとシフトしていきました。

そこで浮かんだアイデアが、外国人の方向けの書道サービスです。元々海外旅行が好きで、それまでに多くの国を訪れてきた私は、国境を越えて人と繋がることの喜びや、文化を共有することの豊かさを実感していたからかもしれません」

Q2. 独自のスタイル「KANJI Name Art」™は、どのような想いから生まれたのでしょうか?

「これまでのアートは、作家が自らの思いや感性を一方向的に表現するもののように感じられていました。しかし私は、作り手と受け取り手が同じくらい作品に関わるアートを生み出したいと考えるようになりました。

これは単に名前を漢字で表現するだけではなく、その方のパーソナリティ、雰囲気といったその方自身の在り方と、私自身の感性を掛け合わせて生み出される、その場限りのライブアートです」

Q3. ライブ筆耕はやり直しがきかない緊張感があると思いますが、書く瞬間に一番集中していることは?

「書き始める瞬間は、『ただ目の前にいるお客様のためにこころを込めて書く』ということを改めて意識しています。それと同時に、その思いにとらわれ過ぎず、目の前の紙と筆に意識を向け、それ以外のことに注意が向かなくなる状態でもあります。感謝を感じながらも、それにとらわれて緊張しすぎないよう、『無の感覚』にもなっているような状態です」

Q4. 2025年からNZでの活動をスタートされましたが、現地での手応えはいかがでしたか?

「2025年3月にサービスを開始して以降、大きな反響をいただき、オンラインでも世界中から制作依頼をいただくようになりました。

6月から8月の滞在では、ローカルマーケットへの出店や、シュタイナー学園でのワークショップ、日本食レストランの名前の筆耕などを行いました。 そして2026年2月、再びNZを訪れ、オークランドCBDのブリトーマートにて個展を開催しました」

Q5. 個展で発表された、マオリ文化と漢字を融合させた作品について教えてください。

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「NZで出会った壮大な自然や、強く惹きつけられたマオリ文化への理解と敬意を表現しました。特に、Māoriを『真織(マオリ)』、Kia oraを『祈逢生羅(キアオラ)』と表現した作品は、どの漢字を選ぶか、背景をどのような水彩の色や形にするかまで含めて熟考の上制作しました。 ※『真織』(真=本質・偽りのないもの/織=文化や関係性を織りなすこと)」『祈逢生羅』(祈=祈り/逢=意味のある出会い/生=生命/羅=つながり、共同体)

Q6. 現地の方の反応で、特に印象に残っていることはありますか?

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「マオリ文化と漢字の融合について、こんな風に言ってくださった方がいました。 『マオリ語は元々音によって伝承され、後からアルファベットが当てられた。一つの言葉に複数の意味が含まれることが多いマオリ語にとって、一字に複数の意味を持つ漢字は、アルファベットよりその文化をより豊かに表現できるのではないか』 自身の表現の仕方を興味深く受け止めていただけたことをとても嬉しく思うと同時に、今後さらにマオリ文化と漢字の表現の可能性を探求していきたいという思いになりました」

Q7. 個展の成功の裏で、「これは苦労したな」と感じた生々しいエピソードを教えてください。

「開催前のプロモーションには苦労しました。大量のフライヤーをリュックに背負いながら、街中を歩き回りました。

突然訪れた日本人アーティストのフライヤーを掲示していただくなど当然ながらほぼ不可能で、多くの場所でお断りされました。 『誰も来てくれないのではないか』という不安もあり、Noを突き付けられるたびに、こころが折れそうにもなりましたし、『なんでこんなことをしているんだろう』と、ふと落ち込む瞬間もありました。だからこそ、少しでもチャンスを与えてくださった人や機関への感謝は大きいです」

Q8. その結果、過去最高売上を更新されました。今の率直な想いを聞かせてください。

「5日間の個展とJapan Dayで、二日連続で過去最高売上を更新するという結果となりました。

異国で市場開拓し、数字上でも実績を作れたことは、アーティストとしての大きな自信に繋がりました。 誰にとっても大切な『名前』を書くという行為を通して、人と人、文化と文化をつなぐ。その小さな出会いの積み重ねが、私自身の人生を豊かにしています」

Q9. 今後の展望について教えてください。

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「『書道を通して世界中の人と繋がる』というモットーは、ニュージーランドにおいても形になり、ビジネスとしても着実に広がり始めています。今後はさらに活動のフィールドを広げ、より多くの国や地域で『KANJI Name Art』™を届けていきたい。作品を受け取る人にとっても、それが小さな喜びとなったらいいなと思い、日々活動しています」

インタビュー後記

最高売上の裏にあったのは、大量のチラシを背負って街を歩き回った泥臭い努力。19歳で手にした「型」を持ちながらも、自らの足で道を切り拓くその姿勢が、言葉を超えた感動を呼ぶのだと感じます。

境界線を軽やかに溶かしていく彼女の筆が、次は世界をどう彩るのか楽しみです。

【梢光(Shoko)さん】

* KANJI Name Art™: ライブ筆耕、オンラインオーダー
* HP: https://shoko-calligraphy.com/
* Instagram: @shoko_japanesecalligrapher
* 個展実績: オークランドCBD ブリトーマート、Japan Day Auckland等

 

NZDAISUKI ACHIEVERS
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