今月12日の党内信任投票でクリストファー・ラクソン首相が乗り切った国民党の党内対立を巡り、新たな火種がくすぶっている。
首相への造反を主導し閣外に去ったクリス・ペンク前国防相の動きは、実はエリカ・スタンフォード教育相を新首相に据えるための地ならしだったのではないか、との臆測が党内外で広がっているためだ。国民党関係者の話として、ペンク氏がスタンフォード氏に十分な支持議員数があるかを探るため各議員に接触していたとの見方が伝えられている。
スタンフォード氏はこの臆測を否定する声明を発表し、「ラクソン氏は今もこれまでと変わらず、私の全面的な支持を得ている」と表明した。ただし本人はカンファレンス会場を裏口から退出し、待ち構えていた記者団の質問には応じなかった。ペンク氏本人も「スタンフォード氏のために議員の頭数を集めていたわけではない」と関与を否定している。
一方ラクソン首相は、スタンフォード氏やクリス・ビショップ氏が造反に関与していなかったと確信しているかを問われても「その話には立ち入らない」と明言を避けた。11月7日の総選挙を控え、党内の疑心暗鬼はなお解消されていない。
