首相が言うように、看護師にとって、NZは最高の場所なのか?
日本で、観光バスに「赤い靴」、テレビ塔に「テレビ父さん」などうまいネーミングに関心していました。それらと比べると、新しい永住権の名称に、以前存在していたビザカテゴリーと同じWork to Residenceという名前をリサイクルするのは、ネーミング的に正直どうなんだろうと思いました。
看護師は、Green List Work to Residence Visaと呼ばれる2年後に永住権申請出来るビザの職業リストに掲載されていました。看護師不足の中、永住権申請が2年後ということで、これで看護師を呼び込めるのかと疑問視する声が挙がっていました。因みに、10月時点では、NZでは4000人の看護師不足でした。(Checkpoint, 10月11日)
世論に押された形となったようですが、助産師と(リスト外だった)その他の医療関係者と併せて、看護師が、12月15日より、Green List Work to Residenceから、すぐに永住権申請が可能なStraight to Residenceにランクアップすることになりました。(Registerd auditorsは、来年3月より追加)
アーダーン首相は「NZは住むにも、働くにも、遊ぶにも最高だ」というメッセージを全ての看護師に送りたい(NZH,12月12日)とのことですが、それが本当ならば、ニュージーランドから看護師の流出が起きないはずですよね。
新たに来年3月からWork to Residenceに加わる職種は?
Greenlistの改定が行われ、新たに、以下の職種が来年3月からWork to Residenceに加わることになりました。
- Civil construction supervisors
- Gasfitters
- Drain layers
- Skilled crane operators
- Skilled civil machine operators
- Haral slaughterers
- Skilled motor mechanics
- Skilled telecommunications technicians
- All secondary school teachers
- Primary school teachers
Work to Residenceのビザ審査期間はどれくらいになるのか未知数ですが、審査時間がスピーディーでないと、このカテゴリーを新設した意義が失われてしまうように感じます。次回のGreenlist改定は、来年2023年半ばを予定とのことです。
バスとトラックの運転手のために新たな永住権を新設へ
まだ、閣議で基本承認されただけなので詳細が出ていないのですが、特別永住権のように時限的にこれらの職種をターゲットにした永住権が新設されるようです。
Employer accreditationの期限が1年延長へ
新ワークビザAEWVの第一段階であるEmployer accreditation。初期認定の期限は1年なのですが、来年7月4日までに初期認定を取得した場合は、期限が1年間延長され、計2年になることが発表されました。因みに、2回目以降の申請では、元々認定期限が2年となっています。(フランチャイズ等を除く)
雇用主だけでなく、ワーホリも安堵の決定?
移民局は、来年より、新ワークビザAEWV保持者だけでなく、ワーホリやパートナーワーク、学生など、ビザサポートなしで働けるビザの保持者を雇用する場合も、Employer accreditationを課す方針を示していました。しかし、今回の大臣発表で、この方針を2024年まで延期することを決定。これにより、それまではEmployer accreditation取得に煩わしさを感じ、移民の雇用を避ける雇用主が増加し、これらの方たちが仕事に就けないという最悪の事態を避けることが出来そうです。それにしても、前回のコラム でご紹介した、ギリギリで延期されたパートナーワークビザの制限を含め、新ポリシーのGreat Immigration Resetにはアンチ移民と感じてしまう政策が目立つような気がします。
他の発表と、これからの傾向は?
Post Study Work Visa保持者で、コロナ下の国境封鎖により、そのビザを使えなかった1800人に対して、12か月のOpen Work Visaを発給されることが決まりました。ただし、現在、ニュージーランドに他のビザで滞在されている方には適用されません。
またcritical purpose visitor visaで滞在中の長期Critical Worker2500人に対して、現職でトータル最大3年間働けるよう、簡素化されたspecific purpose work visaにて延長手続きが出来るようになりました。(アドバイザー向けメール)
2023年は選挙の年なので、更なるビザ緩和、拡大が行われる可能性があると思っています。ただし、だからと言ってビザ審査が簡単になるわけではありません。
本コラムは一般的なビザ、移民法等の情報提供で、法的助言を目的としていません。執筆者及び弊社は、本コラムの内容等に起因する損害について、一切の責任を負わないものとします。内容の無断転載及び改変を禁止します。(12月12日執筆)
- Aki Yamasaki
- New Zealand Visa Partner Limited(ニュージーランドビザ申請代行センター)代表。NZ政府公認・移民アドバイザー(Licence No. 201701307)/NZ公認教育カウンセラー。カンタベリー日本人会協賛会員。Google Review 5.0。
- ニュージーランド移住27年目、移民アドバイザー歴9年目。TOEIC満点、英検1級。Master of Business Lincoln Uni、Bachelor of Social Science (心理学) Waikato Uni,、移民法最高学位GDNZIA等15学位を取得し、現在も大学院ロースクールで法律を学ぶ。
- 一般的なビザ申請だけでなく、申請却下歴、犯罪歴、移民保護裁判所などの困難な案件にも対応。移民法に基づく法的助言、申請代行、移民局との交渉、面接同席、弁論書作成等一貫して担当する。却下後の不服申立て、犯罪歴・病歴を伴う案件、移民大臣による特別な例外許可を求める案件、さらに弁護士や他の移民アドバイザーでもビザ取得に至らなかった案件についても、ビザ発給へ導いた実績を有する。 コロナ禍でビザ許可率が低下していた時期に、かつ素行要件にも抵触していた2件のビザ申請を除き、これまで受任したビザ申請の成功率は100%。評判の高い移民アドバイザーや留学エージェントからも案件の紹介を受けている。
- 法律分析と移民局への弁論書に定評あり。本気でニュージーランドのビザ取得を目指し、「応援したい」と思える案件のみ厳選して受任。弊社で申請代行可能かどうかの査定は無料。
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